日々是閃きのままに!

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みかんサビダニ発生!

 全国的に気温が上がって、春のような気候になってるようです。徳之島も室内で20℃を超えています。これも一時的なもので、週末からは冷え込むようです。

今朝の井之川岳山頂です。風も爽やかで、気分よく過ごせています。今年初めての遊び心農園の話題を紹介します。タイトルは、みかんサビダニ発生!です。

これが、みかんサビダニに罹患したタンカンです。前の記事で、タンカンの収量が少なくなることは書きましたが、収量のみならず品質面においても、みかんサビダニが発生してしまいました。

この圃場は、前にも書いた通り、2008年に親父から任されて以来、ず~と自然循環栽培でやってきました。自然栽培に切り替えてから最初の数年間は、結実せず収穫できませんでした。その後、圃場の土壌環境も良くなり、収穫が出来るようになってからは、みかんサビダニの発生は皆無でした。(あっても2~3個くらいだったと思います)おそらく自然栽培の効果で、サビダニの天敵(微生物や小動物等)が活躍してくれていたのだと思っています。

今迄の経験から、サビダニ発生の要因は3つあると思います。
①夏場の土壌乾燥
②樹勢の低下
③天敵生育環境の破壊
これらの要因が当てはまることで、今回のサビダニの発生に至ったのではないかと思われます。この中で、夏場の土壌乾燥は、従来通り雑草伸び放題で防いでいるので問題はないと考えられます。後は、昨年やった作業内容を考察して要因を探ることにしました。

ちなみに、このみかんサビダニは慣行農法ではどのように対応しているのか調べてみました。以下、ネットからの情報です。
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【ミカンサビダニ】
 梅雨明け後の散布では手遅れで、6月上旬からの早めの対応が必要です。サビダニ専用剤としてサンマイト水和剤やダニカット乳剤、オサダンフロアブルがあります。スリップス類の被害が多い園では同時防除剤としてコテツフロアブルやマッチ乳剤、ハチハチフロアブル、アニキ乳剤を用います。多発が心配される園では、8月下旬に散布する殺ダニ剤にミカンサビダニにも活性の高い種類を選びます。
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昨年の作業内容を振り返ると、思い当たることが一つ浮かびました。自然循環栽培は、肥料を施肥しない代わりに、有機物を圃場内に取り込み、小動物や微生物等の分解処理から得られる栄養素で植物を育てます。雑草はもちろん、伐採した樹木も畑の中に入れています。

これは、徳之島の方言で’リンギチ’と呼ばれている樹木です。葉っぱが小さいため、hideやんが小さい頃から、いたる所の家の周りに暴風垣用に植えられていました。

hideやんの実家には、道路沿いにこのように’リンギチ’が植えられています。葉が小さく密になるため、防風対策には向いていると思います。

 

昨年夏に、この’リンギチ’の枝が伸び過ぎて枝の伐採作業をしたのです。この量が多くて(約軽トラ3台分)処理に困り、hideやんのタンカン圃場に入れたのです。従来、圃場に入れるのは、圃場周りの野生の樹木ばかりで、しかも量も限られていたので問題は無く済んでいたのではないかと推測しています・

これは、あくまで推測に過ぎませんが、原因としてこの他に思い当たる節がないのです。’リンギチ’投入が、②樹勢の低下、③天敵生育環境の破壊 のいずれかに影響を与えたとしか考えられません。また、来年の状況から判断することにしました。

嬉しいこともひとつ報告します。このタンカンは、自然循環栽培で実を付けさせた初のタンカンです。植え付け後6年目になります。摘果もしてませんが、実はわずか6個しかありませんでした。来年から実を付けさせる本数も徐々に増やしていきたいと思っています。ポンカンもタンカンも収量が少ないということで、遊び心農園は今年が裏年になっているようです。来年に期待したいと思っています。

最後までお読み頂きありがとうございました。
by  hideやん(記)